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コラム Column

日英バイリンガル子育て応援コラム

ポピー学園

ポピー学園

カテゴリー:教育・英会話
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ポピー学園より第5回

こんにちは。ポピー学園で幼稚部(ぐんぐんクラス)を担当しております、新谷仁美が第5回コラムの担当です。どうぞよろしくお願いします。

ポピー学園では、授業に日本の文化や行事も取り入れています。先日はお月見だったので、子供達と一緒に月見団子を作りました。作り方をしっかり聞いて、楽しそうに手で団子を丸める子供たち、家では中々できないことを沢山体験させてあげたいと思います。

私には3人の子供がおります。7年前に家族で渡米してきましたが、長男は今年4月から日本の高校に編入し、只今、日本で一人、寮生活をしております。アメリカ生活で身につけた英語力を、日本に来た留学生のサポート等に生かしているようです。

次男と長女は現在、ポピー学園で日本語を学んでおります。家では日本語で話すようにしておりますが、兄弟だけの会話は、英語が多くなってきました。毎回、「今のは日本語で何て言うの?」と問いますが、語彙が少ないため、どう表現したら良いかわからないこともあるようです。それでも、頑張って話そうと努力してくれています。

生後6か月で渡米した娘には日本の記憶がなく、見るもの聞くもの全てが英語でした。2歳になっても、日本語も英語もあまり話さない状態だったので言葉が遅いことを心配していたのですが、プライマリーケアの小児科の先生が「大丈夫、心配ありません。この子は二つの引き出しを同時に満たそうとしているのです。そのまま、家では母国語を話し続けなさい。外では英語しか聞けません。今は話さなくてもいずれ時期が来ればきちんと話せます。」と話してくださいました。それでも私は不安でした。本当は家でも英語を話した方が、学校へ通いだすと娘は困らなくて済むのではないかと思っていました。しかし、いずれ日本に帰る私達にとって、日本語が話せない方が大変かもしれないとも考えました。だから、小児科の先生の言葉を信じ、家では日本語を話し続けました。2歳からナーサリースクールに通いだした娘ですが、クラス担任の先生が、「彼女は大丈夫。私達の英語を聞いて、周りを見て、どうしたらいいのかを考えながら行動しています。すぐにわからなくても、何回も繰り返して話していると、彼女は分かってくれます。あなたは家で、日本語で話し続けなさい。」と同じことを話してくれました。それを聞いて、私は安心しました。

言葉が遅かったり、言葉を話さなくなる時期があると、どうしても不安になります。でも、それを暖かく見守り続ける事も大切な時間なのだということが良くわかりました。今現在、次男と長女は日本語と英語を話します。バイリンガル子育て奮闘中の皆さん、あせらず、暖かく見守りながら、頑張りましょう。