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コラム Column

アメリカで夢を叶えた日本人ダンサー

Aimie Nakajima 中島愛美

アメリカ永住権について アーティストグリーンカード(EB1)

皆さん、年末年始はいかがでしたか?個人的に、とても嬉しい報告があります。
実はダンサーとして念願のグリーンカードを取得することができました!

最終話はO1ビザの次のステップでもある、「アーティストグリーンカード」と呼ばれるアメリカ永住権(EB1永住権)についてです。

まず、グリーンカードとは?
グリーンカード(永住権)を取得することで、米国人とほぼ同様の恩恵を得る事ができ永久に滞在することも可能になます。米国への出入国は自由で、職業も自由に選択できます。 とってもストレスなビザにとって、永住権を保持することはとっても魅了的ですよね。

O1(アーティスト)ビザとの違い?
  • 雇用主や将来の契約書等の必要なし。多くのO1ビザ保持者は自己の才能、能力を通してスポンサーなしでEB1ビザを取ることができる。
  • O1ビザは常にスポンサーが必要で、3年もしくは1年ごとに更新する必要がある。
  • O1ビザとは違い自分で申請することができるので、他の雇用ベースの永住権よりも比較的早く取得することができる。
  • 「Labor Certification」(労働局の審査-「PERM」と呼ばれるもの)が必要ない。

アーティストグリーンカード(EB1永住権)の必要条件とは?
EB1:第一優先枠就労者 科学、教育、芸術、ビジネス、スポーツなどの分野において突出した能力や知名度(トップ2~3%)を持つ人物。

卓越能力のEB1永住権を申請する際に必要となる証明は、O1ビザ申し込み時に求められるものと類似していますが、審査基準はO1ビザよりもハードルは高くなります。

一度の国際的に権威のある賞(ピューリッツァー賞、オスカー、オリンピックメダルなど)の受賞経験ほど卓越していなくとも、十分可能性はあります。

以下10項目のうち3項目を満たす必要があります。
  1. 国内・国際的に価値のある賞を受賞している
  2. その分野において認知されている人のみが加入できるような組合や協会に所属している
  3. 該当分野において主要な業界紙やメディア等で申請者の業績を取り上げられている
  4. その分野の大会などで、審査員をつとめている
  5. 科学、教育、芸術、スポーツ、ビジネスといった分野に重要な貢献をしている
  6. その分野に関する学術的文献や記事などが発表されている
  7. 自身の作品が展示会や陳列棚に展示されている
  8. 名声のある団体において、指導的あるいは欠かすことのできない役目を担っている
  9. その業界において他の人々と比べ、非常に高い報酬を受けている
  10. 興行成功を収めた作品に出演している

それらの条件が通った後、申請者がグリーンカード取得にふさわしいかどうかの審査(戸籍情報、過去の職業・犯罪歴等々)があり、最後に面接があり無事永住権取得となります。

もちろん、学生やその他のビザからEB1への申請は可能ですし、アーティストグリーンカードを取得する前にO1ビザを取得しなければならないという必要性はありませんが、移民局にとっては既に卓越した技能・業績の保持者であるO1ビザからの申請なので、EB1審査時に有利になったと思います。

今回で最終話となりました。最後まで私のコラムをお読み頂きありがとうございました。
私の経験が少しでも誰かの役に立つことができたらとても嬉しいです。素敵な一年をお過ごしください。