Los Angeles Town

ロサンゼルス
日本

ロサンゼルスタウンがゆく!

コラム Column

日英バイリンガル子育て応援コラム

ポピー学園

ポピー学園

カテゴリー:教育・英会話
808 West Newgrove St, Lancaster, CA 93534
TEL: (661) 350-6029 / FAX: (661) 206-4003

ポピー学園より第10回

急に暖かくなってきました。日中は春を通り越した位の陽気に包まれております。

ポピー学園よりぐんぐん組(幼稚部)担当、新谷 仁美です。皆様の地域ではもう春がやってきましたか?子供達も元気に外遊びをするのを楽しみにしております。

さて、ポピー学園では多くの新入生に加え、先生も新たに二人お迎えし、毎週、活気にあふれる日々を送っております。その中でも先日、ポピー学園では2月27日に、「雛祭り」を子供達に紹介しました。

アメリカに長く住んでいる子供達にとっては、「雛祭り」「桃の節句」という言葉自体になじみがありません。雛祭りの歌に出てくる言葉の意味も分かりません。

子供達に沢山の日本の文化を知ってもらう為、私達は紙コップシアターを催し、歌に合わせて、説明をしました。意味も分からないまま、ただ歌を歌っているだけでは、子供達にとって、「何をしているのかな?」という疑問だけが、残ってしまいます。

女の子の節句でもある「雛祭り」、女の子たちは、着物を着てお祝いをしました。着物を着ることがあまりないので、良い記念になったと思います。

クラスでは、雛人形をそれぞれ作りました。子供達はどんな思いを込めて男雛と女雛の顔を描いたのでしょう?雛人形には其々作られた方の特徴が顔に出ています。優しそうなお顔、綺麗な顔立ちのお顔、昔の絵に出てくるような面長美人といわれるようなお顔、それぞれ色んなお顔の雛人形があります。子供達が作った人形には、それぞれ、子供達の考えや思い、また特徴が表れていると思います。

絵は子供たちの特徴が一番良く分かる作品だと思います。どんな物を描きたいか、どんな風に描きたいか、一生懸命「先生、教えて?」と言ってくる子供たち。毎週、日本語を教えている中で、私が一番嬉しく感じる時です。日本語が堪能に話せる子供達は少ないですが、私に一生懸命伝えようとしている姿勢が良く分かります。英語で話しかけてくる子供達に、私は日本語で返します。そして必ず、「先生の話した意味は、分かりましたか?」と聞きます。「先生、わかった!」と返してくれる生徒もいれば、「わからない」と小さい声で返してくる生徒もいます。私は「分からなくても、全然恥ずかしいことではないのですよ。」と伝えます。わからないから、学校に来ているのです。私は生徒にゆっくり日本語にジェスチャーを交えながら、出来る限り英語を使わず、理解してもらえるようにしています。時間はかかるかもしれません。覚える速さは、周りの環境や状況、また、本人のやる気次第で大きく変わります。焦らずゆっくりでも、いつか必ずスラスラと日本語が話せるようになってもらえると思っています。子供達は吸収するのが早いです。子供達の未知なる世界をもっと広げてあげたいです。